半導体事業では、AI関連投資の活発化や技術革新、(米中対立など)デカップリング(経済分断)による市場の拡大を追い風に、戦略製品に設定したコンタクトプローブ、独自の中空構造を用いた高性能冷却ケーブル「RUOTA」、アクティブ除振台を展開する。
小又氏は「当社の半導体事業でターゲットとしているのが、半導体の前工程や後工程で使われる半導体検査装置だ。ウエハー検査装置向けには、TOTOKUのRUOTA、コンタクトプローブを訴求する。半導体の製品検査/信頼性試験で利用する装置向けには、TOTOKUのRUOTA、コンタクトプローブに加えて、子会社である昭和サイエンスのアクティブ除振ユニットを展開する考えだ」と説明した。
同事業の基本戦略は「素材×加工技術を活かした全方位展開」「検査装置関連のグループ製品の拡販強化」「半導体検査装置市場における事業領域拡大」となる。
「素材×加工技術を活かした全方位展開」では、「コンタクトプローブの全方位戦略」「増産体制構築」「拡販戦略」を行う。「コンタクトプローブの全方位戦略」では、前工程領域で微小電気機械システム(MEMS)、カンチレバー、コブラ型プローブを拡販。後工程領域で、半導体微細化、チップレット化に対応した製品を量産する。
「増産体制構築」では、高機能なコンタクトプローブの増産に向け13億円を投資し、生産能力を2025年度と比べて2.5倍に高める。中国での地産地消も拡大する。「拡販戦略」では、大手検査装置メーカーへのコンタクトプローブの商流を広げる。
「検査装置関連のグループ製品の拡販強化」では、「高周波ケーブルの生産/拡販戦略」と「除振台の開発、生産、拡販戦略」を展開する。「高周波ケーブルの生産/拡販戦略」では、トップクラスの半導体検査装置メーカーにおけるRUOTAの採用実績を生かし、高周波ケーブルの拡販を続ける。高周波ケーブルの増産を目的に2億円を投資し、2025年度と比べて生産能力を2倍に高める。
「除振台の開発、生産、拡販戦略」では、半導体の微細化に対応した次世代除振台を開発する。国内や中国、台湾における半導体装置メーカーと半導体ファブへの拡販も行う。「半導体検査装置市場における事業領域拡大」ではBD戦略を展開する方針で、インオーガニック成長の実現を3年以内に目指す。投資先は、SWCCグループの事業領域拡大とグローバル化による収益性/成長性の向上に資する案件を想定している。
小又氏は「2030年度の営業利益目標は400億円だが、BD戦略によるインオーガニック成長でさらなる増益を図る。BD戦略で投資を集中したい領域は半導体検査装置だ。また、通信ケーブルのグローバル化に貢献する企業のM&Aも検討している。M&Aの投資枠は2026〜2030年度で800億円を考えている」とコメントした。
レゾナックが展開するSiCエピウエハー事業の強みやトップシェアの要因とは
厚さ200μmで柔らかくのりのはみ出しが少ないバックグラインドシート
DNPが2nm世代のEUVリソグラフィ向けフォトマスク製造プロセス開発を本格的に開始
富士フイルムがベルギーの生産拠点にCMPスラリーの生産設備を導入
デクセリアルズが通期予想を上方修正、反射防止フィルムなど好調Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
素材/化学の記事ランキング
コーナーリンク