「静かな退職者」とは、退職はしないが仕事に対する熱意を失っていて、与えられた以上のことはやらない状態の社員を指す。経営者、人事担当者に「会社の中に『静かな退職者』はいますか」と尋ねたところ、47.0%が「いる」と回答した。
続いて、転職経験のある社員に「現在の会社で働く中で、与えられた仕事以外はやりたくない、仕事をたくさん振らないでほしいと感じることはありますか」と尋ねた。その結果、「かなり感じる」が30.0%、「少し感じる」が40.0%となり、70.0%が与えられた仕事以外はやりたくない、仕事をたくさん振らないでほしいと感じていることが分かった。
与えられた仕事以外はやりたくない、仕事をたくさん振らないでほしいと感じる理由のトップ3は、1位「業務量がすでに多くて手一杯だから」(42.9%)、2位「努力しても報酬に反映されないと感じるから」(37.1%)、3位「努力しても評価に反映されないと感じるから」(35.7%)だった。
経営者、人事担当者には、社員のモチベーションをアップするためにしていることを尋ねた。最も多かったのは「インセンティブ制度(賞与、昇給)」で43.0%だった。一方で「特にしていることはない」と回答した人も39.0%いた。
経営者、人事担当者に「人事評価制度(評価、昇進、給与体系など)を導入していますか」と尋ねたところ、62.0%が「導入していない」と回答。さらに、「導入していない」と回答した人に導入していないことの要因を尋ねると、「業績に影響しないから」が74.2%を占めた。評価制度を業績と直結しないものと捉えている経営者、人事担当者が多いことがうかがえる。
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