エンが「職場のデジタル化」に関する調査結果を発表した。派遣先の職場にて66%がデジタル化の進展を実感。一方で、4人に1人がデジタル化に不安を抱いていることが判明した。
エンは2025年11月5日、「職場のデジタル化」に関する調査結果を発表した。
同調査は、同社が運営する派遣情報サイト「エン派遣」のユーザーを対象に、同年9月1日〜30日にかけて実施したもので、1806人から回答を得ている。
回答者のうち、派遣で就業中の人(318人)に、派遣先の職場でデジタル化が進んでいると感じるかについて尋ねると、「感じる」が38%、「どちらかといえば感じる」が28%で、合わせて66%を占めた。
前問で感じると回答した人にどのようなデジタル化が進んでいるか尋ねると、「ペーパーレス化」(81%)が最も多かった。次いで「オンライン会議、ウェビナーの活用」(56%)、「ビジネスチャットツールの利用」(50%)となった。デジタル化のメリットとしては、「データの保管、管理が楽になる」(64%)、「情報共有がしやすくなる」(61%)などが挙がった。
一方で、デジタル化が進んでいると「感じない」「どちらかといえば感じない」と回答した人からは、紙での申請書提出や印鑑による承認、FAXやプリンタのフル活用などがアナログ感の要因として挙がっている。
続いて、派遣で就業中の人に職場でのAI(人工知能)導入について尋ねたところ、「導入されている」と回答したのは23%だった。
AIを活用している業務は「文章作成、要約」(62%)が最多で、次いで「情報収集」(53%)、「データ分析」(48%)となった。また、AIを「積極的に活用したい」「活用したい」の回答割合を合わせると94%に達した。
また、デジタル化の進行に不安を感じるかという質問に「はい」と答えた人は26%で、約4人に1人が不安を感じていた。デジタル化が進む環境で働くことの悩みや困りごととしては、新しいツールを習得できるか、雇用および仕事量の減少、職場の人間関係の希薄化などが挙がった。
デジタル化に向けて今後身につけたいスキル、知識は「AIツールの活用」(64%)が最多で、次いで「データ分析」(41%)となっている。
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