パナソニック 空質空調社は、ドイツのタドと資本業務提携契約を締結した。両社は今後、高効率のヒートポンプ式温水給湯暖房機や同暖房機の専用ソフトウェアを共同開発する。
パナソニック 空質空調社は2025年3月17日、ドイツのtado°(タド)と、同年2月27日に資本業務提携契約を締結したと発表した。タドの第三者割当増資を引き受けて、3000万ユーロ(約48億円)を出資。役員1人を含む社員を派遣して経営にも参画する。
タドは、IoT(モノのインターネット)を活用した空調制御プラットフォームをヨーロッパで提供している。タドとパナソニック 空質空調社は、2024年3月に業務提携しており、空質空調社のヒートポンプ式温水給湯暖房機(Air to Water:A2W)とタドのスマートサーモスタットを連携させて、室温や設定温度、天候などの情報を基にA2Wの温水温度や水量の制御を最適化する。これにより、消費エネルギーを最大約20%削減できる見込みだ。
今回の資本業務提携により、両社は互いの製品やサービスの仕様を開示する。さらに、稼働状況などのデータを分析して、より効率の良い運転制御ができるA2W専用ソフトウェアを共同開発する。2025年9月に予定しているアップデートでは、最大約30%の消費エネルギー削減を目指す。
両社がパナソニック 空質空調社A2Wへの置き換え提案を進めるに当たり、タドは同社アプリケーションにパナソニック 空質空調社専用デザインを採用した。他に両社は、共同マーケティングの実施、インストーラーの紹介サービスなどにも取り組む。
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