Markforgedは、航空宇宙部品の製造に適した3Dプリンタ用超高性能複合材料「Vega」を発表した。アルミ相当の強度を持つ部品を造形でき、軽量化とコスト効率の向上、リードタイムの短縮などにも貢献する。
Markforgedは2023年11月20日(現地時間)、航空宇宙部品の製造に適した超高性能複合材料「Vega」を発表した。同社のFDM(熱溶解積層)方式3Dプリンタ「FX20」向けに開発されたもので、連続ファイバー強化技術に対応する。
新開発の材料は、マイクロカーボンファイバーを充填したPEKKポリマーをベースとし、アルミ相当の強度を持つ部品を造形できる。造形部品は航空宇宙向けアルミ部品の代替用途などを想定しており、軽量化とコスト効率の向上、リードタイムの短縮なども期待できる。
PEKKベースの複合材料は優れた強度と剛性を備えるだけでなく、滑らかで美しいブラックマットの表面仕上げが可能。また、高耐熱プラスチックで発生しやすい反りに強く、難燃性、耐煙性、耐毒性といった優れた特性も備える。
同社の連続ファイバー強化技術と組み合わせることで強度と設計の柔軟性を両立し、3Dプリンティングによる生産の高付加価値化に貢献する。
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