HACARUSは、FANUCの協働ロボット「CRX」シリーズのプラグイン対応周辺機器初のAI外観検査ソリューション「HACARUS Check for FANUC CRX」シリーズを発売した。加工から検査まで完全自動化する。
HACARUSは2023年6月23日、FANUCの協働ロボット「CRX」シリーズのプラグイン対応周辺機器としては初となる、AI(人工知能)外観検査ソリューション「HACARUS Check for FANUC CRX」シリーズを発売した。360度完全自動検査ソリューションの「CFCD-1000」、片面半自動検査ソリューションの「CFCS-1000」を提供する。
同シリーズは、CRXシリーズと連携することで、加工から検査まで完全自動化する。少量多品種展開に対応し、ワークの重さやサイズに制約がない。対象ワークや検査環境に応じて、カメラや照明などのハードウェアを同社が選定。プログラミングは、FANUCの専用タブレット「ティーチングペンダント」を利用する。
CFCD-1000は、検査用と搬送、搬出用の2台のロボットを使用する。OKかNGかをAIソフトウェアが判定し、それぞれの部品を搬送、搬出用ロボットが仕分けて、指定場所に移動する。初期導入費用は3289万円、翌年以降のAI保守費165万円(税込)となる。
CFCS-1000は、組み付け検査や片面のみの検査工数を削減したい企業向けとなる。ワークを設置するだけで、ロボットとAIが検査を実施する。
オプションとして、CRXシリーズのプラグインインタフェースに対応する周辺機器のキットを用意。同社がセットアップするFANUC CRXプラグイン対応周辺機器「CFCO-2000」と、セットアップなしのFANUC CRXプラグイン対応周辺機器「CFCO-1000」を展開する。
また、全製品共通のAI外観検査ソフトウェア「HACARUS Check AIソフトウェア」を提供する。AIが継続的に短時間かつ頻繁に学習し、検査する。
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