日本製紙は、ALGO ARTISが開発したAIによる木材チップ船の配船計画最適化システムを製紙業界で初めて導入し、運用を開始した。
日本製紙は2023年6月14日、ALGO ARTISが開発したAI(人工知能)による木材チップ船の配船計画最適化システムの運用を開始したと発表した。AIを用いた木材チップ船の配船計画最適化システムの導入は「製紙業界では初めて」(日本製紙)だという。
同システムは、配船計画を立案する上で考慮すべき多様な制約、リスク、コストを定式化し、担当者の経験やノウハウをAIに組み込むことで、最適な配船計画を短時間で自動的に作成する。同システムを活用することで、基本となる輸送計画の最適化や日々の状況変化に応じた速やかな計画修正が可能となる。
これにより、結果としてチップ船運航効率が大幅に改善することで、海外材チップ海上輸送に関連するGHG排出量の2.8%削減と物流コストの低減を見込んでいる。この効果に関しては、2023年の木材チップの購入予定量を前提に、従来の配船計画による運用と、新システム導入時の木材チップ船燃料油の使用量を比較した。
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