三菱電機は、効率クラスIE5の同期リラクタンスモーターRF-SR形「MELSUSMO」を発売した。レアアースレス設計に加えメンテナンス性が高く、15kW以下のモーター最高レベルの効率性で設備の省エネやCO2削減に貢献する。
三菱電機は2023年5月30日、効率クラスIE5の同期リラクタンスモーターRF-SR形「MELSUSMO(メルサスモ)」を発売した。価格は37万9800円(税別)からで、2025年度に1000台の販売を目標にする。
MELSUSMOは、省資源化につながるレアアースレス設計や、保守部品を簡単に交換できるメンテナンス性の高さが特徴。15kW以下のモーターで最高レベルの効率性を備え、生産設備の省エネやCO2削減に貢献する。
モーターの回転子鉄心形状を最適化することで、電力損失を抑えた。消費電力を最大9%低減し、モーター効率94.7%および効率クラスIE5を達成。回転子にアルミダイカストを使用しないことで製造工程を削減し、製造時のCO2排出も低減する。モーター回転子に永久磁石を使用しないレアアースレス設計に加え、ベアリングなどの保守部品を簡単に交換できる構造により、メンテナンス性が向上した。
また同日、独自の最適制御技術を搭載した駆動用インバーター「FR-A800-SYN」「FR-F800-SYN」も発売。モーターの定数などを内蔵しており、パラメーターを設定するだけで高効率かつ省エネ運転が可能になる。
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