東洋紡は、犬山工場において、「パイレン EXTOP」をはじめ食品包装と産業資材用途の各種二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPPフィルム)を生産する設備を新設した。
東洋紡は2023年3月13日、犬山工場(愛知県犬山市)において、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(以下、OPPフィルム)の新シリーズである超高剛性OPPフィルム「パイレン EXTOP」をはじめ、食品包装と産業資材用途の各種OPPフィルムを生産する設備を新設し、2023年2月から一部銘柄の量産を開始したと発表した。今後、各銘柄の生産を順次本格化する。
世界的に環境意識が高まる中、包装材の環境負荷低減に貢献するフィルム製品の需要は増している。こういった状況を踏まえて、同社が新設した生産設備には、長年のフィルム事業で培ったノウハウを反映した最新鋭の製膜機を導入した。
この製膜機では、一般的なOPPフィルムの約1.7倍に相当する腰の強さ(剛性)を持ち、包装材におけるプラスチックの使用量や燃焼時の二酸化炭素排出量を減らせるパイレン EXTOPなどを高効率に生産することが可能。環境に配慮したフィルム製品の供給体制を強化する他、炎と煙を感知するセンサー類や消火設備を増強するなど、安全と防災機能のさらなる充実も図った。
新設した生産設備は、S造2階建(一部3階建)てで、延べ床面積が約1万m2。生産能力は年間2万t(トン)。
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