2022年7月2日未明、KDDIが全国規模の通信障害を起こしました。同月3日に復旧作業自体は完了したものの、同月4日朝に至りようやく、通信環境がおおむね回復したいうアナウンスが同社から出されました。国内の過去事例では2021年に起きたNTTドコモによる約29時間が通信障害の期間としては最長でしたが、今回の障害は約50時間にも及び、過去最長となりました。週末ということで、プライベートに多大な影響が出た方もいるでしょう。筆者もauユーザーで、在宅中はWi-Fiを利用しているためあまり不便は感じませんでしたが、出先ではスマートフォンのアンテナピクトが1本も立たない状況がずっと続き、かなり困りました。
この問題では通信障害の規模もさることながら、その影響が産業界にも大きく広がったことに注目が集まっています。自動車や物流、金融、交通、電力業界など幅広い業種や企業に被害が出ており、本コラム執筆時点では完全復旧していないケースも散見されます。
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KDDIのau携帯電話サービスで2022年7月2日に発生した障害が、自動車メーカー各社のコネクテッドサービスにも影響を与えた。トヨタ自動車、マツダ、スズキがWebサイト上で障害の発生を知らせた。緊急通報システムである「ヘルプネット」や、オペレーターとの通話を利用する機能が7月2日午前1時半ごろから利用できなくなった。
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製造業で活用への注目が集まるIoT。しかし、具体的にどういう取り組みを計画すべきなのか戸惑う企業が多いのではないだろうか。また、IoT活用を企業としての利益に結び付けるにはどうしたらよいかという点も悩ましい。本連載「もうけを生む製造業IoTの活用手順」ではこうした製造業のIoT活用のポイントを解説していく。
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製造業におけるIoTの導入では、OTとITの融合をはじめさまざまな課題がある。そこで、先行事例から抽出したIoT導入に向けた整備事項、すなわち「IoT導入の壁」について、前後編に分けて解説する。前編では、6つある「IoT導入の壁」を見ていこう。
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日本型モノづくりの象徴ともいうべき「トヨタ生産方式」の利点を生かしたIoT活用について、実践編として、より具体的な「導入のポイント」や「活用する手段」を説明する本連載。第1回は、生産情報管理におけるIoT活用について解説します。
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IoTの活用が広がりを見せていますが、上手に活用すれば製品品質の向上につなげることも可能です。本連載では、最新の事例を紹介しながら、IoTを使って製品の品質をどう向上させるかについて説明していきます。第1回となる今回は、IoTを取り巻く動きの概要について紹介します。
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