ニュース
» 2022年07月04日 06時00分 公開

au携帯電話サービスで発生した障害、自動車の緊急通報も使用不可能に安全システム

KDDIのau携帯電話サービスで2022年7月2日に発生した障害が、自動車メーカー各社のコネクテッドサービスにも影響を与えた。トヨタ自動車、マツダ、スズキがWebサイト上で障害の発生を知らせた。緊急通報システムである「ヘルプネット」や、オペレーターとの通話を利用する機能が7月2日午前1時半ごろから利用できなくなった。

[齊藤由希,MONOist]

 KDDIのau携帯電話サービスで2022年7月2日に発生した障害が、自動車メーカー各社のコネクテッドサービスにも影響を与えた。トヨタ自動車、マツダ、スズキがWebサイト上で障害の発生を知らせた。緊急通報システムである「ヘルプネット」や、オペレーターとの通話を利用する機能が7月2日午前1時半ごろから利用できなくなった。

 ヘルプネットは自動車メーカーの独自機能ではなく、自動車メーカー各社や3大通信キャリア、大手サプライヤーなどが出資する日本緊急通報サービスが提供している。

 ヘルプネットは、搭載車両の専用ボタンやカーナビゲーションシステムの画面の操作、もしくはエアバッグ展開後の自動通報によってヘルプネットのオペレーションセンターにつながる。乗員との音声通話などを踏まえ、状況に応じて、同オペレーションセンターから警察や消防に通報する。緊急時に音声で通話できるだけでなく、車両の現在地や車両の情報、衝突の大きさやシートベルト着用の有無などのデータもオペレーションセンターに送信され、警察や消防に共有されている。

 ヘルプネットでは、衝突時のデータから死亡重症率を推定して、ドクターヘリやドクターカーを擁する協力病院に直接通報できる機能も持つ。事故が発生して消防が覚知し、ドクターヘリが出動して治療が開始されるまでの時間が従来のおよそ半分の21分まで短縮できるのが特徴だ。

 au携帯電話サービスの障害の原因は設備トラブルで、VoLTE交換機でトラフィックの輻輳(ふくそう)が生じ、日本全国に影響が及んだ。au携帯電話、UQ mobile携帯電話、povo、au回線利用事業者の通信、ホームプラス電話、ホーム電話、auフェムトセル、SMS送受信などが利用できなくなった。

 復旧作業は西日本エリアでは7月3日午前11時ごろ、東日本エリアは同日午後5時半ごろに完了したが、ネットワーク試験の検証中のため流量制御などの対処が講じられており、音声通話が利用しづらい状況が続いている。iPhoneであればデータ通信が利用できる場合があるなど、端末によって状況が異なる。緊急電話も利用に支障があり、固定電話や公衆電話を利用するようKDDIは呼び掛けている。

→その他の「安全システム」関連記事はこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.