三菱電機は、インドのマハラシュトラ州プネ近郊に、FA制御システム製品の新工場を建設する。消費地での生産を拡大することで、年間平均約8%で成長するFA市場の需要の取り込みを狙う。
三菱電機は2022年6月7日、インドのマハラシュトラ州プネ近郊に、FA制御システム製品の新工場を建設すると発表した。
インドの製造、販売拠点Mitsubishi Electric India(三菱電機インド)に約31億円を投資し、2023年12月の稼働開始を予定している。新工場は2階建てで、敷地面積が約4万m2、延床面積が約1万5400m2になる。
同社はインドにおいて、1990年代半ばにFA制御システム事業を開始。以降、2012年にはFA制御システム製品メーカーの買収や開発拠点の開設、サービス拠点の拡充を、2013年にはインドでの生産を開始するなど、継続的な事業体制の強化を進めてきた。
インドのFA市場は、自動車、食品、飲料、医薬品、データセンター、繊維などの業種を中心に、年間平均約8%で成長している。新工場の建設により消費地での生産を拡大することで、今後も見込まれる需要増加に対応した安定供給体制を構築し、インド政府の「Make in India」政策にも貢献する。
また、高効率の空調設備やLED照明機器の導入など、CO2排出量削減の取り組みも強化し、カーボンニュートラルの実現を目指す。
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