三菱電機は2018年7月2日、都内にIoT(モノのインターネット)技術を活用したFAソリューションを提案、体感する施設として「東日本FAソリューションセンター」を開設した。
三菱電機は2018年7月2日、都内にIoT(モノのインターネット)技術を活用したFAソリューションを提案する施設として「東日本FAソリューションセンター」を開設した。
新施設は東京・秋葉原地域に開設。従来の東京における拠点は、学習やトレーニングの施設としての意味合いが強かったが、新施設は「『見る』『試す』『学ぶ』の3つの柱をバランスよく用意している点が特徴。モノづくりの自動化をさらに拡大していく拠点とする」と三菱電機 FAシステム事業本部 機器事業部長の三条寛和氏は述べている。
施設は、「見る」を実現するソリューション展示ゾーンと、「試す」を実現するテストエリア、「学ぶ」を実現するFATECトレーニングスクールを用意している。テストエリアでは、ロボットテストエリアとセンサーテストエリア、PLCなどをテストする「iQスタジオ」の3種類のテストエリアを用意している。
展示ゾーンは、業種別のソリューション展示を徹底。よく利用されている自動車業界向けや電機業界向けに加えて、最近自動化ニーズが高まっている食品加工業におけるロボット活用の様子を示している。具体的には弁当を配膳するデモと、キャンデータワーを高速で作り上げるデモを行っている。
またフューチャートピックス展示として、将来の三菱電機の技術力を紹介。エッジAIである「Maisart」を活用し、機械が自動で学習して設定不要な自動化ソリューションを示した。まず、バラバラに積み上げられた部品から、AIを活用して最適な部品を認知してピックアップする。その後ピックアップした棒状の部品を穴に挿入する作業を行うが、一度挿入する動作を試行することでそのデータを基に学習し、その後は高速で作業を行う。
三条氏は「今回の東日本FAソリューションセンターのテーマは自動化だ。ロボットやセンサー、FAのさまざまな技術により自動化領域を拡大し、さらなる普及加速を促していきたい」と述べている。
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