働き方の変化に対応する環境配慮型の新社屋建設、ZEB認証取得目指す工場ニュース

ブラザー工業は、建設予定の新社屋について当初計画を見直したと発表した。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う、働き方の変化に対応可能な新社屋は、最新の省エネ設備や太陽光パネルを備えるなど、地球環境に配慮した施設となる。

» 2022年03月18日 07時00分 公開
[MONOist]

 ブラザー工業は2022年2月21日、名古屋市の瑞穂工場内に建設予定の新社屋について、当初の計画からの見直しを発表した。総事業費は約400億円で、2024年5月の着工、2026年10月の完成を予定している。

 既存施設が老朽化し、業務スペースが手狭になってきていることから、同社は2020年2月に瑞穂工場に新社屋を建設すると発表している。その後、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う、働き方の変化を受けて、当初計画を見直すことにした。

 新社屋がオフィスと開発設計施設などを備える点は当初の計画通りだが、建物規模と延床面積を、9階建ての約7万4000m2から8階建ての6万8000m2程度に変更した。社屋内のレイアウトは今後の働き方の変化に対応できるよう柔軟性を持たせ、社内外で活発に交流ができる共創空間を創出する。

 また、新社屋は、同社グループが掲げる環境目標を達成するための重要な施設となる。今後は、最新の省エネ設備や太陽光パネルを設置して自然エネルギーを活用し、敷地内の緑化などでCO2の排出を削減するなど、ZEB認証の取得を目指す。

 敷地内には公開空地を整備して、地域交流の促進や防災、みどり豊かなまちづくりに役立てる。一部の既存建物は、新社屋での業務開始後に解体する予定だ。

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