「キャリアバイブル」が、面接官経験者を対象にした「転職回数と合否の関係」に関する調査結果を発表。転職志望者の「今までの転職回数」が合否に「関係する」と47.2%が考えており、22.8%が「転職回数」のみを理由に不合格にしたと回答した。
NEXERが運営する「キャリアバイブル」は2022年2月10日、「転職回数と合否の関係」に関するアンケート調査結果を発表した。
同調査は、面接官の経験がある全国の男女を対象とし、600人から得られた回答を集計した。初めに、転職志望者の「今までの転職回数」と「合否」についての関係を尋ねたところ、転職回数が合否に「かなり関係する」が11.6%、「多少関係する」が35.6%となり、合わせて47.2%が「関係する」と回答した。「どちらともいえない」は19.8%、「全く関係しない」は9.0%だった。
転職回数が合否に「かなり関係する」と回答した人にその理由を尋ねた。「あまり(回数が)多いと採用してもまた転職してしまうかもと心配になる」「転職の回数が多い人はすぐに辞めてしまう傾向がある」「回数が多いと長続きしない人柄なのではという印象がある」などの意見が挙げられている。
「多少関係する」の回答理由には、「どのような理由で転職したかを知ることにより、その人の考えと意思をみる」「あまり多いと、その人の行動特性などに問題があるかもと考えてしまう。理由が納得できるものであれば問題ない」などが挙がった。
「どちらともいえない」と回答した人からは、「転職回数より転職理由を重視して面接をしていたから」「回数だけでなく、期間も関係している。短期間で転職を繰り返す人間は採用しない」などの理由が寄せられた。
「全く関係しない」理由には、「何回転職しようが仕事の意欲が大事」「(前の会社と)マッチングしなかったのが原因なので回数は問題ではない」「転職回数と能力は関係ないし、むしろさまざまな経験を積んでいるということ」などが挙がっている。
次に、転職回数が合否に「関係する」と回答した人に、転職回数が何回以上だと特に気になるかとその理由を尋ねた。その結果、回数は「3回以上」「5回くらい」などさまざまだったが、年齢や転職理由にもよるという回答が多かった。
具体的には「1、2回だとやむを得ずの転職とも考えるが、3回以上だとわがままではないかと感じる」「数年以内の転職が4、5回あると本人にも問題があるのではないかと考えてしまう」「30代で10回もあったら気になるが、50代で10回だったら気にならない」などのコメントがあった。
最後に、「転職回数」だけを理由に志望者を不合格にしたことがあるかを尋ねたところ、「ある」と22.8%が回答した。
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