今回発表した天井埋込形ジアイーノは、非住宅向けでの設備化をさらに充実させるための製品展開となる。2025年度の売上高目標500億円のうち、住宅向けは200億円、非住宅向けは300億円となっており、「この非住宅向けの成長実現をトリガーとした国内外の展開で拡販を目指す」(小笠原氏)としている。
天井埋込形ジアイーノがターゲットとする市場は、医療施設待合室や保育施設、介護施設などの除菌対策が必要な施設だけでなく、オフィス、マンションのごみ置き場や共用部といった除菌・脱臭対策を福利厚生、差別化要因として活用したい施設も入る。
そこで、ジアイーノの最大の特徴である次亜塩素酸技術による除菌・脱臭の他に、より細かい水の粒子を作り出せる遠心破砕技術を用いた加湿機能を新たに搭載した。さらに、HEPAフィルターによって室内の粉じんや微粒子の除去も可能になっている。別売りの換気扇システムと連携させれば、天井埋込形ジアイーノのCO2センサーの情報に基づく自動換気も行える。
もちろん天井にビルトイン可能な天井埋込形の設備機器なので、ダクトをつなげることで施設の間取りに応じた複数の空間に対して、除菌、脱臭、加湿、換気などを行える。1台で、広さ125m2、高さ2.7mの空間をカバーする。専用リモコンを使えば、8台までの天井埋込形ジアイーノを接続しての同時運転を行えるので、最大1000m2の広さにも対応可能だ。また、新設施設への組み込みや既存施設への後付けを適切に行うのに必要な空間シミュレーションソフトも開発した。
天井埋込形ジアイーノの希望小売価格は75万円(税別)。目標販売台数は2年間で2000台。順次海外向けの展開も進め、2025年度のジアイーノ事業の売上高目標500億円のうち、天井埋込形ジアイーノで50億円を稼ぎ出したい考えだ。
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