COVID-19対策に有効なオゾン除菌装置の生産拡充に向けて協業製造マネジメントニュース

コニカミノルタとタムラテコは、新型コロナウイルス感染症対策製品の生産拡充などを目的とした包括的協業に合意した。コニカミノルタはタムラテコのオゾン関連製品について、重要な部品の調達や、部品調達先の開拓などを支援する。

» 2021年02月10日 09時00分 公開
[MONOist]

 コニカミノルタは2021年1月18日、オゾンを活用した新型コロナウイルス感染症対策製品の生産拡充などを目的とした包括的協業に関して、タムラテコと合意したと発表した。

 新型コロナウイルスの除染に、低濃度オゾンガスが有効であることが、藤田医科大学の実験によって明らかにされている。これにより、医療施設や公共交通機関などの人が集まる場所で、人体に影響がない濃度でのオゾン発生器の使用が可能になった。

 タムラテコは、オゾン濃度と暴露時間を制御することで、オゾンガスの有効性と安全性の双方を確保できる製品を開発している。しかし、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴うオゾン除菌装置の需要拡大によって、同社では部品調達や生産力など供給面の課題が浮上してきた。

 今回の協業により、コニカミノルタは、タムラテコのオゾン関連製品に関して、重要なパーツの調達や新たな部品調達先の開拓などの面で支援を実施する。また、コニカミノルタが2021年5月に稼働させる新三河工場において、同製品の製造受託も検討する。

 他に、コニカミノルタの販路を活用した同製品の拡販や、医療向け新製品の開発、同じく医療向けの情報統合プラットフォームの活用などで協業していく。

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