SUBARU(スバル)は2021年8月3日、2021年度(2022年3月期)第1四半期(4〜6月期)の連結業績を発表した。
SUBARU(スバル)は2021年8月3日、2021年度(2022年3月期)第1四半期(4〜6月期)の連結業績を発表した。
2021年4〜6月期の売上収益は前年同期比39.0%増の6352億円、営業損益が295億円の黒字(前年同期は157億円の損失)、当期損益が185億円の黒字(前年同期は77億円の損失)となった。半導体の供給不足による制約があったものの、重点市場である米国を中心に新車需要が回復基調であることから増収増益を確保した。
当期の連結販売台数は前年同期比31.7%増の17.5万台、生産台数は99.4%増の18.4万台となった。日本国内の販売では、2020年に導入したレヴォーグが好調さをけん引した。米国市場は「在庫は非常に薄い状況だ。クルマがあればもっと売れた」(スバル)という好調ぶりだ。貴金属などの原材料高騰や、販売費用の増加などの減益要因もあったが、販売台数の回復や為替レートが円安で推移したことが増益に貢献した。
半導体の供給不足の影響を踏まえ、2021年度通期の連結販売台数と生産台数の見通しはそれぞれ4万台減に下方修正した。連結販売台数は96万台、生産台数は99万台を計画している。半導体の供給不足の影響は、2021年4〜6月期で6万台のマイナスに上った。2020年度としての半導体供給不足の影響と同じ規模だ。これを2021年度下期に挽回して、影響を4万台減に抑えるという。
半導体の供給は不透明な状況だが、少なくとも2021年度上期中は続くと見込む。「不足している部品については、取引先と緊密に先々まで話し合って愚直に対応する。挽回生産に向けて、社内の調整やサプライヤーとの準備を進めている」(スバル)。
生産、販売台数は下方修正したが、2021年度通期の業績見通しは据え置いた。売上収益が前年度比16.6%増の3兆3000億円、営業利益が同95.2%増の2000億円、当期利益が同83.0%増の1400億円と見込む。
なお、営業利益は増減要因の内訳を見直した。プラス要因として為替レートが円安で推移することや、諸経費と原価の低減などを織り込んだが、原材料の市況悪化を織り込んだ。販売台数の減少による減益は、米国での販売奨励金や販売管理費の削減による改善でカバーする。
売上高 | (前年同期比) | 営業損益 | (前年同期比) | 当期損益 | (前年同期比) | 業績予想の修正 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
日産 | 20,082 | 71.0 | 757 | - | 1,145 | - | 有(上方修正) |
97,500 | 24.0 | 1,500 | - | 600 | - | ||
マツダ | 8,034 | 113.3 | 261 | - | 114 | - | 無 |
34,000 | 18.0 | 650 | 637.0 | 350 | - | ||
スバル | 6,351 | 39.0 | 295 | - | 185 | - | 無 |
33,000 | 16.6 | 2,000 | 95.2 | 1,400 | 83.0 | ||
三菱自 | 4,319 | 88.2 | 106 | - | 61 | - | 有(上方修正) |
20,800 | 42.9 | 400 | - | 150 | - | ||
※業績の上段が2021年4〜6月期の実績、下段は2021年度の通期見通し。金額の単位は億円。前年同期比の増減は%。 |
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