積層セラミックコンデンサーの原材料を生産する材料棟を新設 : 工場ニュース
太陽誘電は、群馬県高崎市の八幡原工場に、新材料棟を建設すると発表した。今後の需要拡大が見込まれる、積層セラミックコンデンサーの原材料となるチタン酸バリウムを製造する。
太陽誘電は2021年6月16日、群馬県高崎市の八幡原工場に、新材料棟を建設すると発表した。積層セラミックコンデンサーの原材料となる、チタン酸バリウムを製造する。
新材料棟の完成予想イメージ(クリックで拡大) 出典:太陽誘電
自動車分野での電装化や電子制御化、通信インフラ向けとして、サーバ、基地局通信装置、5G対応デバイスなどの技術が進展している。これに伴い、積層セラミックコンデンサーの需要は今後も拡大が見込まれる。
同社は、新材料棟を建設することで、将来のさらなる需要増に対応できる生産体制を構築する。
新材料棟の延床面積は約2万1500m2 、建築面積は約8000m2 で、投資予定額は約50億円(建屋のみ)。2021年9月に着工し、2022年12月に完成する。
Bluetooth 5.2対応、屋内で方向探知可能な無線通信モジュール
太陽誘電は、Bluetoothの最新コア仕様バージョン5.2に対応した無線通信モジュール「EYSNCNZWW」「EYSNSNZWW」を発表した。両製品は方向探知機能に対応しており、屋内施設で位置情報を把握できるため、医療や物流のデバイス用途に適している。
スマート工場は“分断”が課題、カギは「データ取得」を前提としたツールの充実
工場のスマート化への取り組みは2020年も広がりを見せているが、成果を生み出せているところはまだまだ少ない状況だ。その中で、先行企業と停滞企業の“分断”が進んでいる。新型コロナウイルス感染症(COVID−19)対応なども含めて2021年もスマート工場化への取り組みは加速する見込みだが、この“分断”を解消するような動きが広がる見込みだ。
スマートファクトリー化がなぜこれほど難しいのか、その整理の第一歩
インダストリー4.0やスマートファクトリー化が注目されてから既に5年以上が経過しています。積極的な取り組みを進める製造業がさまざまな実績を残していっているのにかかわらず、取り組みの意欲がすっかり下がってしまった企業も多く存在し2極化が進んでいるように感じています。そこであらためてスマートファクトリーについての考え方を整理し、分かりやすく紹介する。
エッジは強く上位は緩く結ぶ、“真につながる”スマート工場への道筋が明確に
IoTやAIを活用したスマートファクトリー化への取り組みは広がりを見せている。ただ、スマート工場化の最初の一歩である「見える化」や、製造ラインの部分的な効率化に貢献する「部分最適」にとどまっており、「自律的に最適化した工場」などの実現はまだまだ遠い状況である。特にその前提となる「工場全体のつながる化」へのハードルは高く「道筋が見えない」と懸念する声も多い。そうした中で、2020年はようやく方向性が見えてきそうだ。キーワードは「下は強く、上は緩く結ぶ」である。
工場自動化のホワイトスペースを狙え、主戦場は「搬送」と「検査」か
労働力不足が加速する中、人手がかかる作業を低減し省力化を目的とした「自動化」への関心が高まっている。製造現場では以前から「自動化」が進んでいるが、2019年は従来の空白地域の自動化が大きく加速する見込みだ。具体的には「搬送」と「検査」の自動化が広がる。
見えてきたスマート工場化の正解例、少しだけ(そもそも編)
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。本連載では、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについて、話題になったトピックなどに応じて解説します。第28回となる今回は、スマート工場化において見えてきた正解例について前提となる話を少しだけまとめてみます。
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