三菱重工工作機械は、高精度、高能率を重視する、ホブ盤「GE」シリーズの新製品「GE15HS」「GE25HS」を発売する。ワーク最大径はGE15HSが150mm、GE25HSが250mmと幅広く対応する。
三菱重工工作機械は2021年5月31日、ホブ盤「GE」シリーズの新製品「GE15HS」「GE25HS」を同年6月から発売すると発表した。
GE15HSのワーク最大径は150mm、切削最大モジュールは4mm。工具を取り付ける主軸に高速、高トルク型ダイレクトドライブ駆動方式のモーターを採用し、主軸の最高回転速度を従来比3倍となる6000min−1に高めている。
加工ワークを取り付けるテーブル軸は、スラスト荷重に対する高剛性と高速回転を両立した専用テーブルを搭載する。超硬材の切削工具を使用した加工では、歯車研削並みの面粗度Ra0.4以下を達成した。熱処理前の仕上げ工程をなくした工程集約にも対応し、生産性を向上する。
GE25HSのワーク最大径は250mm、切削最大モジュールは6mm。高速回転時の温度上昇による加工精度への影響を排除した高速ハイパワー主軸や、テーブルマスターギヤのバックラッシュ除去装置を標準採用した高剛性型テーブルを採用しており、高能率に加工できる。
主軸のモータートルク、主軸の最高回転数は従来比の約1.5倍となる2300min−1で、加工時間を42%削減する。同社製切削工具の新素材、新コーティングと組み合わせると、切削速度400m/分を超える高速領域でも安定した量産加工ができる。
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