コンテックは、タッチスクリーン一体型産業用パネルコンピュータ「PT-V15WB」シリーズを発売した。静電容量方式のタッチパネルは美しい画面表示と滑らかな操作が可能で、耐傷性、透過性にも優れている。
コンテックは2021年5月25日、インテルのクアッドコアCPU Apollo Lakeを搭載したパネルコンピュータ「PT-V15WB」シリーズを発売した。4モデルを用意しており、無線LAN、Bluetooth対応の有無、Windows 10 IoT Enterprise OSの有無が選択できる。いずれもオープン価格だ。
PT-V15WBシリーズは、インテルのAtomプロセッサE3940を搭載した、ファンレス、スピンドルレスのタッチパネル表示器一体型VESA取り付け用コンピュータ。最大10点のマルチタッチに対応する静電容量方式(PCAP)のタッチパネルは、美しい画面表示と滑らかなタッチ操作が可能で、優れた耐傷性、透過性を備える。
12〜24VDC電源は、ACアダプターと着脱式端子台どちらからも供給でき、OA環境でもFA環境(装置内、制御盤内電源)でも利用可能だ。VESA規格(75×75mm)に対応し、装置に組み込む際、VESAアームに取り付けることでフレキシブルに画面角度を調整できる。USB3.2 Gen1(USB3.0)×3、LAN×2、Audio×1、DisplayPort×1とインタフェースを最小限に抑え、小さなスペースにも設置できるサイズとした。
電源障害からファイルシステムやデータを保護し、ストレージへの書き込みを禁止する「電断プロテクト」機能を搭載。Windows IoT Enterpriseのロックダウン(ディスク書き込み抑制)機能と併用すれば、シャットダウン処理をしなくても安全に電源をオフにできる。
業務用装置のコントローラー、HMI端末、印刷機、製造装置、受付端末などさまざまな産業用アプリケーションに活用できる。また、Bluetooth 4.2、IEEE 802.11ac/a/b/g/n対応の無線LAN搭載モデルは、IoT(モノのインターネット)ゲートウェイやエッジコンピューティングに適している。
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