グラファイト加工など細かい切粉に対応、集塵機や防塵構造採用の微細加工機:FAニュース
キタムラ機械は、高精度微細加工機「Mycenter-SUPER MICRON」の販売を開始した。集塵機や防塵構造を搭載し、グラファイト加工や微細加工時の細かい切粉に対応する。
キタムラ機械は2021年4月12日、高精度微細加工機「Mycenter-SUPER MICRON(スーパーマイクロン)」を発売した。集塵機や防塵構造を搭載し、グラファイト加工や微細加工時の細かい切粉に対応する。
高精度微細加工機「Mycenter-SUPER MICRON」(クリックで拡大) 出典:キタムラ機械
Mycenter-SUPER MICRONは、クロスレールと一体鋳造のダブルコラム構造を採用し、コラムには独自開発した温度制御媒体を封入。左右対称構造で加工中の温度変化の影響を抑制し、姿勢変位影響を極限まで抑える。優れた剛性と振動減衰性能を併せ持ち、安定して高精度な加工ができる。
主な仕様は、テーブルサイズ400×500mm、各軸移動量450×350×300mm、テーブル積載重量125kg、最高主軸回転数は4万回転/分、工具収納本数18本だ。
全軸オーバーハングの無い角形摺動面とテーブル低重心構造を採用し、高速加工時の振動を抑制する。超高精度、高分解能光学式リニアフィードバックスケールにより実測値で位置決め精度±1万分の5mm/フルストローク、直角度1000分の4mm、真円度1万分の15mmを達成。これまでに比べ50%以上の高精度加工が可能だ。
セラミック軸受主軸は、オイルコントローラーによる主軸内部とジャケット冷却により、暖機運転を必要としない連続加工でも熱変位の影響を抑え、1ミクロン単位の加工精度を持つ。
また、CNC装置「Arumatik-Mi」、高解像度CCDカメラ、マイク、スピーカーを搭載。インターネットを介したIoT(モノのインターネット)アプリケーション「Anywhere-Remote」は、メール通知やリアルタイムのモニタリングシステムから生産管理システムにまで幅広く対応する。
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