ジェネレーティブデザインと金属3Dプリンタで技術課題を解決する新サービス3Dプリンタニュース

KYOSOテクノロジは従来の設計手法や生産技術では解決できなかった技術課題を、ジェネレーティブデザインと金属3Dプリンタの組み合わせによって解決し、高付加価値なモノづくりを実現するサービス「GDオプティエーション」の提供開始を発表した。

» 2021年03月03日 13時00分 公開
[八木沢篤MONOist]

 KYOSOテクノロジは2021年2月17日、従来の設計手法や生産技術では解決できなかった技術課題を、ジェネレーティブデザインと金属3Dプリンタの組み合わせによって解決し、高付加価値なモノづくりを実現する新サービス「GDオプティエーション」の提供開始を発表した。

 GDオプティエーションは、製品開発において従来工法では実現困難なさらなる軽量化や強度アップといった技術課題を、ジェネレーティブデザインによる最適化設計と金属3Dプリンタによる積層造形技術、二次加工(従来の切削加工)を組み合わせて解決するもの。コンセプト定義から設計、試作品の製造までを支援し、製品性能の向上、複雑な構造の一体化設計、リードタイム短縮といった効果を生み出すことを狙う。

「GDオプティエーション」について 「GDオプティエーション」について ※出典:KYOSOテクノロジ [クリックで拡大]

 同サービスは、オムロンが開発する卓球ロボット「フォルフェウス」のアーム部の試作にも活用されている。卓球用のラケットとアクチュエーターを連結するアーム部は、耐久性の高さとリーチの長さの両立とともに、軽さを追求する必要がある。この要求に応えるため、オムロンはアーム部の試作開発にジェネレーティブデザインと金属3Dプリンタを活用した。これにより、部品点数を従来の3つから1つに削減すると同時に、アーム長を100mm延長することに成功し、既存アームと同等の重量ながら応力集中の分散化を実現できたという。

アーム部の試作品試作したアームを装着した様子 (左)アーム部の試作品/(右)試作したアームを装着した様子 ※出典:KYOSOテクノロジ [クリックで拡大]

 KYOSOテクノロジは「GDオプティエーションは、従来手法の踏襲ではなく、プロセスから変革させることで、今までにない成果を生み出すことができるサービスだ。“モノづくり”だけでなく、“つくり方”も顧客と一緒に創造し、多くの課題解決に挑戦したい」としている。

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