DMG森精機は、加工ワークの形状計測を自動化する「非接触機上計測システム」を発売した。最新のセンシング技術により、高速かつ高精度に工作機械上でワークを自動計測する。
DMG森精機は2020年12月21日、加工ワークの形状計測を自動化する「非接触機上計測システム」を発売した。最新のセンシング技術により、工作機械上でワークを自動計測する。
搭載機種は、5軸加工機の「DMU eVo」「DMU duoBLOCK」「DMU monoBLOCK」の3シリーズ。システムに使用する非接触タイプのレーザースキャナーは、ニコンの製品を使用している。
本システムは、工作機械上で計測できるため、計測専用機への乗せ換えが不要となる。段取り時間は、工程の集約によって10分の1に削減。計測は、1秒間に7万点および20万点の点群データを取得する2種類のレーザースキャナーにより短時間化している。大型ギヤやタービンブレードなど、大型で複雑な形状のワークも短時間で計測できる。
工作機械の主軸にレーザースキャナーを取り付けるだけで、使用中の工作機械ですぐに使用できる。導入のためのコストは、専用計測機と比べ5分の1程度で、点群はレーザー照射によりμm単位で計測可能だ。形状をデータ化して、計測結果を即座にPCに表示し、CAD図面と重ねて測定結果を確認できる。
計測は面で行うため、測定時間を短縮。さらに高精度な測定も可能だ。また、専用のワーク計測評価ソフトウェアにより、自動で計測結果の評価ができる。
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