これで「猫さんスマホスタンド」の完成です。水性ニスがあれば、二度塗りすると木質感を生かしたほどよい光沢が出ます。これはお好みでやってみましょう。
充電ケーブルを挿した状態でスマホを置いてみます。傾きもちょうどよく、ケーブルがストレスなく裏に逃げているので、計画通りのDIYスマホスタンドが完成しました! めでたし、めでたしです。
「モノづくり」という言葉を、文字で書いたり口で言うのは簡単ですが、実際は、材料や道具が全てそろっていて、やる気と根性も十分な状態であっても、即実行できるものではありません。実際には「計算」などの数学的知識も必要ですし、ある程度のセオリーが存在します。こうしたポイントは、本連載を通じてご理解いただけたのではないかと思います。
もし、ご家庭でお子さんが「学校の勉強なんて面白くない。こんなことやって将来何の役に立つのか分からない!」とふてくされていたら、「今学校で教わっていることは、必ず自分の生活と世の中の役に立つんだよ」と伝えてあげてください。そして、ステイホームを利用して、家族みんなで一緒に考えながらDIY、モノづくりにチャレンジしてみてください。 (連載完)
藤崎淳子(ふじさきじゅんこ)
長野県上伊那郡在住の設計者。工作機械販売商社、樹脂材料・加工品商社、プレス金型メーカー、基板実装メーカーなどの勤務経験を経てモノづくりの知識を深める。紆余(うよ)曲折の末、2006年にMaterial工房・テクノフレキスを開業。従業員は自分だけの“一人ファブレス”を看板に、打ち合せ、設計、加工手配、組み立て、納品を一人でこなす。数ある加工手段の中で、特にフライス盤とマシニングセンター加工の世界にドラマを感じており、もっと多くの人へ切削加工の魅力を伝えたいと考えている。
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