レーザー加工機側の専用ソフトで先ほど作成したDXFファイルを読み込み、加工データを作って、材料を切っていきます。木の板をレーザーで焼いて加工するため、切断面は焦げて黒っぽくなります。切削加工などでは出せないこの焦げ具合が何ともいえず、良い雰囲気を醸し出します。
加工が完了したら、部品と図面を照らし合わせて、ノギスや直尺を使って寸法確認を行います。その後、部品がはまる部分の切断面にヤスリをかけながら、それぞれの部品のはまり具合を確かめます。少し押し込む程度でうまくはまるはずですが、もしも緩い場合は、組み立て後に裏側をグルーガンなどで補強するとよいでしょう。
メインの部品がそろったところで、次は目玉を作ります。ポンチ絵には「木かゴムの黒い別パーツを作って押し込む」と書きましたが、要するに黒くて手で押し込めれば、どのような材料でもよいということです。
そこで今回は、ホームセンターなどで入手可能なウレタンフォーム製のクッションを目玉の材料にしたいと思います。
柔らかくて厚みがあるものを、ハサミで小さく丸く、正確に切り抜くのは至難の業です。ここでは「打ち抜きポンチ」という道具を使って、“一撃で”このクッションを打ち抜くことにします。使い方は「センターポンチ」と同じで、材料の上から刃を当てて、ハンマーでたたくだけです。打ち抜きポンチにはいくつかサイズがあり、500〜1200円程度で売られています。
この四角いクッションの厚さがおよそ3mmだったので、これを2枚貼り合わせて6mmの厚さにして、「Φ8」の打ち抜きポンチで打ち抜きました。仕上がりは、まずまずといったところでしょうか。これを猫の目に押し込みます。
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