コロナ禍で勤め先が「より嫌いになった」と25%が回答キャリアニュース

「女の転職type」が「コロナショックを経て働く女性たちの会社愛」についてのアンケート調査結果を発表した。コロナ禍で勤め先を「より嫌いになった」と25%が回答。理由として、企業に決断力や従業員への配慮がないことを挙げた人が多かった。

» 2020年07月27日 09時30分 公開
[MONOist]

 キャリアデザインセンターが運営する「女の転職type」は2020年7月1日、「コロナショックを経て働く女性たちの会社愛」についてのアンケート調査結果を発表した。

 同調査の対象者は、20〜45歳の女性100人。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大前後で、自分が働いている会社への愛着に変化があったかを尋ねたところ、25%が現在の勤め先を「より嫌いになった」と回答した。「より好きになった」は16%だった。

キャプション コロナショック前後で自分が働いている会社に対する愛着の変化があったか(クリックで拡大) 出典:女の転職type

 「より嫌いになった」と回答した人の理由を見ると、「無駄な経費は多くあるのに、真っ先にリストラで人件費を削減した」「緊急事態宣言後に出張を命じられたり、休業になったり、会社の焦りを直に感じた」「緊急事態宣言後も働き方についての連絡が一切なかった」「マスクの着用やアルコールなどの設置もなく、社長本人が飲み屋街に出歩き、従業員への心配や対策がなかった」などのコメントが寄せられている。

 一方、「より好きになった」と回答した人の理由には、「新たな戦略を打ち出すなど経営が傾かない対策をし、従業員を失業から守ってくれた」「すぐに休業対応やテレワーク対応をしてくれ、給与、賞与は今まで通り出すとメールがきた」「子どものいる家庭は特に配慮されていた」などのコメントがあった。

 両者のコメントを比べると、有事の際に会社が下す決断の早さ、従業員を守ろうとする姿勢の有無、他者への思いやりを上司や経営者から感じられたかどうかが、働く女性たちの会社愛の変化に大きく関わっているようだ。

勤め先をより嫌いになった人の転職意向は

 次に勤め先を「より嫌いになった」と回答した人に、より嫌いになった結果、転職活動を始めたかを尋ねた。「すでに転職した」が4%で、「転職活動をしている」は20%、「転職したいと思っているがまだ何もしていない」は68%だった。転職者や転職中の人を含めて、9割以上の人が転職意向を示したことになる。

キャプション より嫌いになった結果、転職活動を始めたか(クリックで拡大) 出典:女の転職type

 また、次に転職する際に重視すること、転職先に求めるものを尋ねた。「リモートワークと出社を併用できる」「在宅ワークを積極的に取り入れている」「社員の安全を一番に考えてくれる」「世間体よりも社員を大切にしてくれる」「経営者や上の立場の人間に判断力がある」「経営方針を柔軟に変更して利益を生み出し続ける」「専門的な知識、技術を磨き続けることができる」などが挙がった。

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