OnRobotは、「Geckoグリッパー」シリーズの新製品「Gecko Single-Pad(SP)グリッパー」を発売した。コンパクトで小型対象物のピックアップに適しており、さまざまな表面素材の部品を吸着痕を残さず持ち上げる。
OnRobotは2020年2月20日(現地時間)、「Geckoグリッパー」シリーズの新製品「Gecko Single-Pad(SP)グリッパー」(Gecko SP)を発売した。最大可搬重量が1kg、3kg、5kgの、「SP1」「SP3」「SP5」の3サイズを用意している。
Gecko SPはコンパクトかつパッドが1つのタイプで、小型対象物のピックアップに適している。平滑、光沢、有孔などさまざまな表面素材の部品を、吸着痕を残さず持ち上げる。
高光沢面でも痕をつけない技術により、製造工程での洗浄が不要になった。大型対象物向けのグリッパーと同様、プリント基板、アルミメッシュ、ヘッドガスケットなど穴のある部品でも持ち上げられる。
Geckoグリッパーシリーズは、ヤモリ(Gecko)の指が壁やガラス面に吸着するのと同じ原理の技術を採用。グリッパーに数百万個の微小スケールの繊維状の茎を持ち、強力なファンデルワールス力で物体の表面に吸着する。同グリッパーを搭載するロボットには圧縮空気や外部電力が不要なため、自動化のコストやメンテナンスの手間を省ける。
また、OnRobotのインタフェース「ワンシステム・ソリューション」のプラットフォームを使えば、プログラムレスもしくはわずかなプログラミングだけでGecko SPを主要な協働型、産業用ロボットのアームに取り付けられる。
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