小型ロボットシリーズに25kg可搬モデルを追加、広い作業領域で強い手首トルク:産業用ロボット
不二越は、小型ロボット「MZ」シリーズに、25kg可搬の中型ロボット「MZ25」を追加した。MZシリーズが持つ高速、高精度の動作性、高い汎用性を保持しつつ、広い作業領域と手首トルクの強さを誇り、大型ワークにも対応できる。
不二越は2019年12月17日、小型ロボット「MZ」シリーズに、25kg可搬の中型ロボット「MZ25」を追加した。価格はオープン。MZシリーズが持つ、高速で高精度の動作性、高い汎用性を保持しながら、自動車部品や産業機械の分野で活用できる。
同一クラスではトップクラスの作業領域と手首トルクの強さを誇り、大型ワークに対応。ローディングやバリ取り、部品の組み立て、搬送など幅広い用途に使える。保護等級IP67の防塵防滴性能と、防錆機能が標準装備されており、粉塵や水滴が飛散する環境下でも使用できる。
軽量設計でありながら剛性に優れ、位置繰り返し精度±0.05mmの動作精度を可能にした。また、同社独自の中空手首構造を採用し、配線、配管を機体内に標準装備しているため、周辺装置の配線との干渉リスクを減らせる。
さらに、大流量のエアーブローなどに対応する大口径のエアーホース、複数のアプリケーション線の取り出し口により、ユーザーの利便性を向上する。
同社は、今後も中小型ロボット、協働ロボットのラインアップを拡大し、ロボットを組み込んだシステムやアプリケーションを提供していく。
中型ロボット「MZ25」(クリックで拡大) 出典:不二越
- ロボット25台の稼働状況を一望に、不二越が「NR:connect」を披露
不二越は、「2019国際ロボット展(iREX2019)」において、同社製ロボットのさまざまなデータを収集・表示するソフトウェア「NR:connect」を披露した。展示ブース内にある25台のロボットの稼働状況を、1つのディスプレイ画面からモニタリングできるようになっていた。
- いまさら聞けない産業用ロボット入門〔前編〕
日本は「ロボット大国」とも呼ばれていますが、その根幹を支えているのが「産業用ロボット」です。それは世界の産業用ロボット市場で圧倒的に日本企業がシェアを握っているからです。では、この産業用ロボットについてあなたはどれくらい知っていますか? 今やあらゆるモノの製造に欠かせない産業用ロボットの本質と基礎を解説します。
- 製造現場での普及を2倍に、ロボット新戦略が目指すロボットと共に働く未来
日本政府が主催する「ロボット革命実現会議」は、ロボット活用の技術的および規制面でのロードマップを示した「ロボット新戦略」を発表した。本稿では、この新戦略の中で示されている「モノづくり」分野への取り組みにフォーカスし、その内容を紹介する。
- ロボット活用拡大のボトルネック、ロボットインテグレーターの現実
あらゆる現場で労働人口不足などが深刻化する中、その解決策としてロボット活用への期待が高まっている。しかし、現実的にはロボットを現場で実装するロボットシステムインテグレーターが不足しており、ロボット活用の裾野が広がらない状況になっている。経済産業省 関東経済産業局がまとめた「ロボットシステムインテグレーターに関する調査結果」の内容をまとめた。
- ロボットのシステムインテグレーターは魅力ある仕事か「もうかるとはいえない」
立命館大学は、東京都内でプレスセミナーを開催し、「ロボットシステムインテグレーターの現状と課題」について産学の両面から解説した。
- 人工知能は製造現場でどう役に立つのか
人間の知的活動を代替するといわれる人工知能が大きな注目を集めている。ただ、製造現場で「使える」人工知能は、一般的に言われているような大規模演算が必要なものではない。「使える人工知能」に向けていち早く実現へと踏み出しているファナックとPFNの取り組みを紹介する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.