Moffは、同社のIoT身体機能計測サービス「モフ測」を用いたリハビリ成果を患者にフィードバックすることで、リハビリ単位数が向上した事例を発表した。
Moff(モフ)は2019年10月29日、同社のIoT(モノのインターネット)身体機能計測サービス「モフ測」を用いたリハビリ成果を患者にフィードバックすることで、リハビリ単位数が向上した事例を発表した。三菱総合研究所と大阪南医療センターとの共同研究による成果だ。
モフ測は、医療機関などで活用されている身体機能計測サービス。Moffが開発、販売するウェアラブルセンサー「モフバンド」を装着することで、姿勢やバランス、歩行時の下肢の動き、各関節の可動域などを可視化できる。
今回の研究では、モフ測を利用してリハビリテーションの成果をデータ化し、FIM(Fanctional Independence Measure:機能的自立度評価法)などとともに患者にフィードバックすることで、患者自身の参加を促し、動機付けを実施した。
大阪南医療センターに入院した大腿骨骨折患者を対象として、歩行訓練開始から退院までの平均7日間のリハビリ実施回数を確認した。その結果、フィードバックを受けたグループと受けなかったグループでは、フィードバックを受けたグループの方が、リハビリ実施回数が平均7.8単位(156分)多かった。動機付けによって、「隠れ(動機付けがなければ実行されなかった)リハビリテーション」が引き出されたと考えられる。
一般病棟で脳血管疾患や運動器疾患などの手術を受けた患者には、早期のリハビリが重要であることが指摘されている。術後のリハビリ治療の効果を上げるには、患者自身のモチベーションが重要となる。Moffでは今後も、モフ測や同社が提供する機能訓練支援サービスの改善を続け、品質を向上していく。
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