TOPPANエッジは、プレフィルドシリンジ向けのUHF帯RFIDタグを開発した。第1弾として、RFIDタグを搭載したテルモの「ニトログリセリン静注25mg/50mL」に活用する。
TOPPANエッジは2025年6月24日、テルモと共同で、プレフィルドシリンジ向けのUHF帯RFIDタグを開発したと発表した。第1弾として、RFIDタグを搭載したテルモの「ニトログリセリン静注25mg/50mL」に活用する。
プレフィルドシリンジは、あらかじめ薬液が充填された注射器の外筒のことで、薬剤の容量に合わせて大小のサイズがある。同社は今回、容量の小さなシリンジにも対応するよう、小型のRFIDタグを設計した。
UHF帯RFIDタグのため、専用シリンジポンプにセットする際、向きに関係なく自動的に読み取ることができる。独自のアンテナ設計技術により、薬剤が注入されているシリンジに貼り付けた状態でも、薬品の影響を受けずに正確な読み取りが可能だ。
また、別のRFIDタグを誤読せずに、対象のシリンジとの交信距離が得られる性能設計とした。複数のプレフィルドシリンジが同時にセットされていても、適切にRFIDタグを読み取れる。
同社は今後も、テルモのICタグ付きプレフィルドシリンジのラインアップ拡大に合わせて、共同開発したRFIDタグの製造、供給をするとしている。
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