パテント・リザルトは、医療機器業界の特許資産を総合評価した「特許資産規模ランキング2025」を発表した。1位はキヤノンメディカルシステムズ、2位はテルモ、3位は米BECTON DICKINSONが続いた。
パテント・リザルトは2025年10月24日、医療機器業界の特許資産を総合評価した「特許資産規模ランキング2025」を発表した。対象期間は2023年4月1日〜2025年3月末で、この期間に登録された特許を「パテントスコア」により評価し、各企業の特許の質と量を総合的に得点化して算出した。
ランキングの結果、1位はキヤノンメディカルシステムズ、2位はテルモ、3位は米BECTON DICKINSONとなった。続いて、4位に米Boston Scientific、5位にニプロが入った。
1位のキヤノンメディカルは、「正確かつ低被ばく量で放射線治療計画を変更する放射線治療計画装置」や、「機械学習で心エコーのノイズ画像から血流波形を自動検出する技術」などが注目特許として挙げられている。
2位のテルモは、「薬効を好適に発揮できるステントの製造方法」と「多能性幹細胞由来の分化誘導細胞を含むシート状の移植片を活性化させる心疾患治療用の移植片」が評価された。
3位のBECTON DICKINSONは、「針の位置を正確に把握できるようにするための針位置インジケーターを備えた静脈内カテーテルシステム」など、安全性や操作精度を高める技術が注目された。
4位のBoston Scientificは「医療デバイスの送達に使用可能な、可撓性かつ耐伸張性の長尺シャフトの製造方法」、5位のニプロは「血液中の尿毒症物質であるインドキシル硫酸を効率的に除去できる透析装置」などが、それぞれ注目度の高い特許となっている。
詳細なランキングデータは「医療機器 特許資産規模ランキング2025」として有償提供されており、パテント・リザルトのWebサイトから申し込みが可能だ。
医療機器の特許影響力ランキングを発表
立位、座位、臥位で撮影できる全身用マルチポジションCTを発売
協業契約に基づき、産婦人科向け超音波診断装置の新製品を発売
テルモが英社買収で臓器移植市場に本格参入、鮫島CEO「こんな買収めったにない」
留置針型ミッドラインカテーテルを国内初導入
過疎地域の医療は持続可能? 北スウェーデンはモデルケースとなるかCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
医療機器の記事ランキング
コーナーリンク
よく読まれている編集記者コラム