ダイヘンは、新波形制御を搭載した極低スパッタ溶接システム「シンクロフィード溶接ロボットパッケージFD-B6」を発表した。溶接部位の状態に応じて最適なビード形状を容易に調整・設定でき、調整時間を大幅に短縮する。
ダイヘンは2019年9月5日、極低スパッタ溶接システム「シンクロフィード」に新波形制御を搭載した「シンクロフィード溶接ロボットパッケージFD-B6」を同月より販売すると発表した。価格は850万円で、年1200台の販売を目指す。
FD-B6は、溶接部位の状態に応じて最適なビード形状を容易に調整・設定できる。溶接施工条件の調整時間の大幅な短縮、溶接不良の低減に貢献するとともに、最大電流を400Aにアップしたことで溶接速度を25%向上している。
これまでの溶接システムでは、最適な溶接条件の調整、設定に熟練した経験やノウハウが必要とされ、時間がかかることが課題となっていた。今回、新波形制御を新たに搭載することで、ビード外観形成に起因する溶接電圧の調整範囲を従来比で2倍以上に拡大した。
ギャップに強い厚みのあるビードから、狙いずれに強いフラットな幅広のビードまで、溶接部位の状態に最適なビード形状を容易に調整できるようになり、従来では溶接が不安定になる領域での極低スパッタ溶接を可能にした。
いまさら聞けない産業用ロボット入門〔前編〕
製造現場での普及を2倍に、ロボット新戦略が目指すロボットと共に働く未来
ロボット活用拡大のボトルネック、ロボットインテグレーターの現実
人工知能は製造現場でどう役に立つのか
金属3Dプリンタは量産対応とともに「誰でも使える」を目指す、ソフトウェアも続々
足し引き自在で効果は無限大! 金属3Dプリンタと切削加工の複合機投入が本格化Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Factory Automationの記事ランキング
コーナーリンク
よく読まれている編集記者コラム