企業口コミサイト「キャリコネ」が、自動車・輸送用機器業界の「労働時間の満足度が高い企業ランキング」を発表。1位はベアリングの国内シェアトップを誇る「NTN」だった。
企業口コミサイト「キャリコネ」は2019年9月18日、自動車・輸送用機器業界の「労働時間の満足度が高い企業ランキング」を発表した。
同調査は「日経業界地図 2018年版」の「自動車1(国内)」「自動車2(世界)」「エコカー」「自動車部品・タイヤ」「二輪車・自転車」に記載された企業のうち、対象期間(2016年4月1日〜2018年3月31日)に同サイトに20件以上の評価が寄せられた企業を対象とした。ランキングは、勤務先を評価対象企業に選択したキャリコネ会員の回答から、「労働時間の満足度」評価の平均値を5点満点で算出したものだ。
その結果、1位は「NTN」(満足度評価4.15)、2位「本田技研工業」(同3.92)、3位は「マツダ」(同3.67)。4位は「トヨタ自動車」(同3.66)で、5位が「デンソー」(同3.61)だった。
1位を獲得した精密機器メーカーの「NTN」は、機械の回転部分に使用される「ベアリング(軸受)」で国内最大のシェアを誇る。自動車のタイヤに用いるハブベアリングでは、世界シェアナンバーワンの企業だ。
同社は、毎週水曜日を「ノー残業デー」としており、フレックス勤務や裁量労働制を導入している部門もある。育児支援にも積極的で、2018年に2カ所目の企業内保育所を開所している。
女性社員の平均勤続年数が男性より長いことから、産休や育休の取得後も働き続けやすい職場であることがうかがえる。介護休職は、法定の93日をはるかに上回る最長1年間の休暇が取得可能だ。休職期間中も賞与が一定金額保証される制度や、やむを得ない事情で退職した社員が復職できる「NTNジョブリターン」制度もある。
同社の口コミには、「PCのログインログアウトで管理しているので、サービス残業ができない仕組みがある。組合員は残業代が漏れなく出て、休日出勤は皆無。有休は非常に取りやすい」という口コミが寄せられている。
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