企業口コミ・給与明細サイトの「キャリコネ」が「30代が働きやすい企業ランキング」を発表。子育て支援策に力を入れている「トヨタ自動車」「ソニー」「荏原製作所」がトップ3となった。
社員からの口コミや給与情報を共有するサイト「キャリコネ」は、2018年12月6日、「30代が働きやすい企業ランキング」を発表した。
同調査は「日経業界地図 2018年版」に記載されている企業のうち、2017年4月1日から2018年3月31日の1年間にキャリコネの30代ユーザーから10件以上の評価が寄せられた企業を対象とした。「労働時間」「やりがい」「ストレス」「休日」「給与」「ホワイト度」の6項目について、平均点(総合評価)が高い企業をランキング化している。
ランキング5位までを、電気機器や自動車など機械関連のメーカーが独占。また、トップ3は、事業所内託児所が4個所ある「トヨタ自動車」(総合評価4.01)、新1年生に毎年ランドセルを贈呈する「ソニー」(同3.78)、子どもの急病の際に休暇を取得できる制度がある「荏原製作所」(同3.73)と、子育て支援策に力を入れている企業が上位を占めている。4位は「リコー」(同3.66)、5位は「パナソニック」(同3.64)だった。
1位の「トヨタ自動車」は他の企業よりも「労働時間」と「ホワイト度」の評価が高かった。また、「上司の承認を得ながら、与えられた仕事のやり方を自分の裁量で決められる」「社内預金は持ち家目的であると利率が優遇され、住宅ローンも特別に優遇されたプログラムが準備されている」といったコメントが寄せられている。
2位の「ソニー」に寄せられたコメントには、「商品戦略、販売戦略、宣伝、サービスまで多くの判断に携わることができる」「休暇、休職後も元の職場で働くことができ、2回以上育児休職している人もいる」などがあった。
3位の「荏原製作所」は、海外を含めて客先が広範囲にあることから、自分ではなかなか行くことができないような国に行けることや、寮、社宅の制度が充実している点を評価する声があった。
4位の「リコー」は、トップ10の中で「ストレス(の低さ)」「休日(の満足度)」が1位だった。
5位の「パナソニック」は残業を減らす取り組み、6位の「三菱UFJ銀行」は休暇の取りやすさについてコメントが寄せられている。
7位の「リクルートホールディングス」は「やりがい」の項目で1位を獲得。同社は平均年齢が約35歳と若い人材が多く、早くからマネージャーになる人が多いという。
また、8位のSMBC日興証券には「有給取得を推進している」、9位の日本ヒューレット・パッカードには「福利厚生や研修制度が充実している」、10位の本田技研工業には「有休がかなり取りやすい」などのコメントが寄せられた。
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