古河電気工業は、自動車用アルミニウム合金の溶接欠陥を大幅に抑制するファイバーレーザー溶接技術を開発した。
古河電気工業は2019年6月7日、自動車用アルミニウム合金の溶接欠陥を大幅に抑制するファイバーレーザー溶接技術を開発したと発表した。自動車用部材として広く用いられる各種アルミニウム合金の溶接品質を向上する技術となる。
同社が開発していたビームモード制御技術と溶接条件を最適化することで、アルミニウム合金の溶接部断面に生じていたブローホールなどの欠陥を大幅に削減できるようになった。
同社は今後、ファイバーレーザーの溶接技術向上に取り組みつつ、自動車産業向けにファイバーレーザーの導入を加速する。なお、同社千葉事業所内レーザーアプリケーションラボでは、新技術を用いたファイバーレーザー溶接技術の導入を検討できる。
高速、高品質の溶接が可能なファイバーレーザー溶接は、自動車の組み立て工程において不可欠な技術だが、アルミニウム合金の溶接では、溶接外観が一見良好であっても、ビードの割れや溶接部内部にブローホールが発生しやすいことが課題になっていた。
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