日立産業制御ソリューションズは、設備・資産管理システム「SmartFAM Ver3.0」を発売した。収集・蓄積したデータを一元管理かつ可視化し、設備保全における予兆管理、予防保全の取り組みを支援する。
日立産業制御ソリューションズは2019年3月25日、設備・資産管理システムの新バージョン「SmartFAM(スマートファム) Ver3.0」を発売した。製品パッケージ、ユーザーライセンスともオープン価格で、システム初期構築支援は個別見積もりになる。2020年度までに300システムの販売を目指す。
SmartFAMは、デジタル台帳で設備保全情報を一元管理できる。最新版では、設備稼働データの利活用機能を強化しており、収集・蓄積した設備稼働データと保全データを一元管理かつ可視化することで、設備保全における予兆管理、予防保全の取り組みを支援する。
既存の設備稼働データ蓄積機能において、故障や停止につながると判断する基準値を設定することで、自動収集した稼働データ上で異常値を検出し、担当者にメール通知するとともに画面表示するアラーム機能を追加した。
さらに、蓄積した設備稼働データから、統計分析ツールとBIツールの連携による高度な分析ができる出力機能も強化した。これらの機能強化により、専門的な知識を持たない担当者でも、設備が故障や停止する前に対策を講じられるようになり、生産性向上に貢献する。
また、設備・予備品の棚卸し実施日や状況の記録、設備保全業務管理機能と連動した予備品の保管場所や在庫数の管理機能、保全業務の予算と実績を対比し、予算使用状況を確認する機能なども備える。対応する点検タブレット端末を拡張しており、Windows搭載PCに加え、iPadやiPhoneでもデータ入力ができる。
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