採用活動にAIを導入する企業への志望度、「低くなる」が2割:キャリアニュース
転職エージェント「ワークポート」が「AI採用」についてのアンケート調査結果を発表した。採用活動へのAIの導入は「書類選考まで」が適切と56.0%が考えており、採用活動にAIを導入する企業に対して、志望度が「低くなる」と20.3%が回答した。
総合転職エージェント「ワークポート」は2019年3月22日、「AI(人工知能)採用」についてのアンケート調査結果を発表した。同調査は、ワークポートを利用する全国の転職希望者を対象とし、そのうち300人から有効回答を得た。
はじめに、AIによる選考を受けたことがあるかを尋ねたところ、81.3%が「いいえ」と回答した。「分からない」が16.3%で、「はい」と回答したのは2.3%だった。
AIによる選考を受けたことがあるか(クリックで拡大) 出典:ワークポート
次に、採用活動にAIを導入する際は、どの段階までが適切だと思うかを尋ねた。その結果、「書類選考まで」が56.0%で最も多かった。その理由には「公平な審査が行われると思う」「担当者の負担を減らすことができる」といった、AIの公平性や効率面を挙げるコメントと、「人の魅力は対話での判断が望ましい」「人物面は実際に会って判断するべき」など、面接段階では人同士の対話が望ましいとする意見が寄せられた。
「(採用活動に)AIを導入するべきではない」と回答した人も15.3%いた。「人生を機械に判断されるのは嫌だ」という抵抗感を持つ人や、採用される人材の多様性が失われること、AIへの信頼度不足について懸念する人がいるようだ。
採用活動にAIを導入する際、どの段階までが適切だと思うか(クリックで拡大) 出典:ワークポート
「今後、AIを導入した採用活動は増えていくと思うか」という質問に対しては、「はい」と82.0%が回答。続いて、採用活動にAIを導入していることでその企業への志望度が変化するかを尋ねたところ、「変わらない」が最多で64.0%だった。次いで「低くなる」(20.3%)、「高くなる」(15.7%)となった。
志望度が変わらない理由として、「(選考方法よりも)会社そのものの魅力が重要」「企業イメージと採用手法は別物」といったコメントが多く見られた。一方、志望度が「低くなる」と回答した人からは、「(AI採用は)データのみで、人の良さを見ない感じがする」「個性が認められない会社というイメージが出る」といった意見が寄せられた。
採用活動にAIを導入していることでその企業への志望度は変化するか(クリックで拡大) 出典:ワークポート
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