ブラザー工業は、コンパクトマシニングセンタ「SPEEDIO」の新モデル「R650X2 40本ツール仕様」を発表した。工具収納本数をはじめ、最大工具質量や工具長が大幅に増加したことで、工具の選択範囲が広がり、加工効率が向上する。
ブラザー工業は2018年10月24日、コンパクトマシニングセンタ「SPEEDIO(スピーディオ)」の大型2面パレットチェンジャーモデル「R650X2 40本ツール仕様」を発表した。2015年発表の大型2面パレットチェンジャー搭載モデル「R650X1」の工具収納本数を拡張した新モデルで、発売は2019年1月7日を予定する。
新モデルの工具マガジンには、工具を40本収納できる。収納工具本数が14本あるいは22本だった従来機と比較して8割増加した。また、新設のマガジンに搭載可能な工具の最大質量が従来比33%増の4kg、最大工具長は従来比25%アップの250mmとなり、工具の選択範囲も拡大した。
広い加工エリアを生かした大型部品加工や中型部品の多数個取り加工、2面パレットチェンジャーによるノンストップ加工といった従来機の特長に加え、工具収納本数が大幅に増えたことで、多面加工や多工程加工などの工程を集約し、工具の付け替え時間が削減するなど、加工効率が向上する。
同モデルでは、切粉対策も講じられている。加工室とマガジン室をシャッター式の扉で分離することで、工具マガジン内への切粉侵入を防ぐ。また、X軸Y軸それぞれに山形テレスコカバーを採用し、切粉を排出しやすくした。オプションのクーラントノズルで、工具をつかむアームを洗浄すれば、切粉を確実に除去できる。
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