「厳しい逆光条件」における顔認証精度の向上で重要な役割を果たしているのが、デジタルカメラ「LUMIX」で知られる「iA(インテリジェント・オート)」である。iAでは自動でシーン認識とパラメータ設定を行うが、これをネットワークカメラのi-Pro EXTREMEでも行えるようにした。自動画質調整や薄暗い環境でのブレの抑制によって、さまざまな状況で高い精度の顔認証を行えるようになった。
FacePROは、システムコストを削減するための工夫も施されている。i-Pro EXTREMEに、高精度認証に必要な画像だけをサーバに送信する「ベストショット機能」を搭載できるようにした。これにより、ネットワーク負荷が約10分の1、顔認証サーバの負荷も約5分の1に削減できる。システムコストで換算すると、従来比で40〜50%の削減になるという。
また監視システムとしてのスケーラビリティも確保している。最大で2000台のi-Pro EXTREMEを用いた大規模/多拠点に対応するシステムを構築できるので「チェーン店舗や鉄道駅の監視システムの統合運用、スタジアム向けなどでも提案を進めていきたい」(朝比奈氏)としている。
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