三菱電機は、水加工液仕様のワイヤ放電加工機「MP D-CUBES」シリーズ3機種を発売した。厚さ80mmの超硬合金の連続加工でコーナー精度±2μmを可能とし、加工速度が従来機より約30%向上した。
三菱電機は2017年11月27日、水加工液仕様のワイヤ放電加工機「MP D-CUBES」シリーズ3機種を発売した。自動車や精密電子部品などの金型の大型化や、加工の高精度化を支援する。価格は「MP1200 D-CUBES」が2420万円、「MP2400 D-CUBES」が2820万円、「MP4800 D-CUBES」が4170万円(いずれも税別)。2018年度の販売目標は200台とする。
制御装置「D-CUBES」のコーナー制御アルゴリズムを改良することで、厚さ80mmの超硬合金の連続加工でコーナー精度±2μmを可能にした。電源の性能向上により、面粗さ0.6μmRzでの加工速度が従来機より約30%向上している。
また、D-CUBESに加え、シャフトリニアモーターとサーボアンプによる駆動システム、構造体温度変化と上下ガイドの相対変位を抑制するサーマルプロテクションを搭載。大型プレートの加工でピッチ精度±1.5μmを可能にした。
操作性も高め、19インチ大画面タッチスクリーンにより、段取りから加工までの操作数を従来比で最大40%削減した。左右から定盤にアクセスできる三面昇降加工槽を搭載し、大型ワークの段取りを容易にするなど、作業効率を向上した。
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