マスワークスは、新しい3GPP無線技術の動作・性能の検証を支援する5Gライブラリの提供を始めた。無線通信エンジニアは5Gを実現する技術や、5Gシステムの設計全体に与える影響を評価するシミュレーションができる。
マスワークス(MathWorks)は2017年11月16日(現地時間)、2018年3月に予定されている3GPP 5G標準仕様のリリースに先駆け、無線設計や検証を支援する5Gライブラリの提供を開始した。LTE System Toolboxのアドオンから無料でダウンロードできる。
同ライブラリには、関数およびリンクレベルのレファレンスを用意。新しい3GPP無線技術の動作やパフォーマンスを、MATLABでシミュレーションおよび検証できる。
同ライブラリを活用することで、無線通信エンジニアは5Gを実現する技術や5Gシステムの設計全体に与える影響を評価するシミュレーションが可能となる。また、ライブラリに含まれる5Gアルゴリズム、及び38.901チャネルモデルのMATLAB実装により、新しい波形や符号化スキームのパフォーマンス特性を迅速に評価し、受信側のアルゴリズムを開発できる。
提供される機能は、「チャネルモデル」「スペクトル効率を向上させる新しい無線波形」「LDPCなどの新しい符号化スキーム」「リンク・スループットの測定を可能にするリンクレベルシミュレーションのレファレンス設計」だ。また、5Gテクノロジーを開発するためのMATLAB、Simulinkの機能を補完する各種機能も備える。
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