半導体メーカー各社による製品化が進んでいる、IoT機器開発のための標準開発環境「IoT-Engine」については、6LoWPANの無線モジュールとIoT-Engineのマイコン基板を1枚に集積した「RF IoT-Engine」がユーシーテクノロジーから発表された。「IoTエッジノードのための“ラズパイ”」と名打ち、チップアンテナより高感度な板状逆F型アンテナと1000円台の低価格を特徴に、2018年2月に発売される予定。「一般的なRaspberry Piの価格は約3000円で、IoTエッジノードの開発で使うには高価だ。RF IoT-Engine のように1000円台の価格になれば、さらに開発がやりやすくなるだろう」(坂村氏)。
この他、パーソナルメディアが、IoT-Engineを用いたIoTエッジノードをスマートフォンで簡単に操作できるUI「スマートIoTコントローラ」を開発した。こちらも2018年2月に発売される予定だ。
坂村氏は「後から振り返ると『2017年はすごい年だった』といわれるかもしれない。今までできなかったことが、どんどんできるようになっている。新しい技術開発の局面がこれから展開を広げていくだろう。国際関係を含めてさまざまな問題が語られているが、これらの新しい技術が未曾有の危機を救うことになるかもしれない」と述べている。
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