パナソニックと大阪大学は、直径1.8mmで約48万画素相当の高画質で血管内を前方視できる「イメージセンサー先端搭載型血管内視鏡カテーテル」の実用化に成功した。フルカラーで血管内の前方を観察できる。
パナソニックは2017年11月28日、直径1.8mmで約48万画素相当の高画質を可能にした「イメージセンサー先端搭載型血管内視鏡カテーテル」の実用化に成功したと発表した。フルカラーで血管内を前方視でき、前方方向の治療ターゲット部位をリアルタイムに観察しながら操作できる。大阪大学との産学医工連携によるもの。
両者は、2013年より血管内観察用医療機器の開発に着手。実証実験と設計開発を積み重ね、今回、カテーテル先端にイメージセンサーを搭載した次世代血管内視鏡カテーテルを実用化した。
開発品は、フルカラーかつ対角90度という広視野角で血管内を前方視できる。血管内治療時に、前方を観察しながらガイドワイヤーなどの操作が行える。また、パナソニックが持つカメラの精密加工技術や解像技術を活用し、直径1.8mmながら48万画素相当の高画質を可能にした。
高画質のフルカラー画像で血管内の動脈硬化や血栓、ステント留置後の状態把握が可能になるため、通常の血管内治療で病変部の情報を術者に提供できる。近年増加傾向にある完全閉塞病変などの症例に役立つ他、新薬の効果や新しいステント、人工血管などの評価にも有用な情報を提供できる可能性があるとしている。
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