形状記憶合金を採用、血管内血栓異物除去用留置カテーテル医療機器ニュース

東レ・メディカルは、血管内血栓異物除去用留置カテーテル「ニューハウスプロテクト SE」を発表した。血栓を捕捉するバスケットフィルター部に形状記憶合金を採用し、血管内留置中の変形を軽減する。

» 2017年06月12日 15時00分 公開
[MONOist]

 東レ・メディカルは2017年5月26日、血管内血栓異物除去用留置カテーテル「ニューハウスプロテクト SE」を発表した。同製品は同年1月に薬事承認を取得、同年2月に保険適用となった。償還価格は12万4000円となっている。

 骨盤内や足の太い静脈にできた血栓(深部静脈血栓)の一部が、血管壁から剥がれて肺の動脈に詰まると、呼吸困難や心臓停止を起こすことがある。ニューハウスプロテクト SEは、こうした浮遊する血栓を捕捉するため、血管内に一時留置するバスケットフィルター付きのカテーテルだ。カテーテル先端口から血栓溶解薬などを注入し、捕捉した血栓を溶解する。

 同社の従来製品「ニューハウスプロテクト」の後継モデルで、臨床医の要望に対応し、バスケットフィルター部分に形状記憶合金を採用。これにより、血管内での形状安定性が向上した。

 カテーテル有効長は700mm、適合ガイドワイヤ0.89mm(0.035インチ)。また、血管側枝への迷入リスクが軽減するよう、先端部にはピッグカテーテルを採用している。

photo 「ニューハウスプロテクト SE」 出典:東レ・メディカル

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