固体電解質の量産実現でプロセスインフォマティクスが役立つと思ったワケモノづくり総合版メルマガ 編集後記

全固体電池の材料となる固体電解質の量産でプロセスインフォマティクスが役立つと思ったワケをつらつら語っています。

» 2025年03月06日 12時00分 公開
[遠藤和宏MONOist]

 この記事は、2025年3月6日発行の「モノづくり総合版メルマガ 編集後記」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。

 もう2025年の3月ですね。3月といえば卒業シーズンです。別れの悲しみと4月から通い始める高校や大学、会社などに期待を抱く人も多いんじゃないかと思います。

 そんな中、私が何を考えているかというと、出光興産が全固体リチウムイオン二次電池(以下、全固体電池)の材料となる固体電解質の量産に向け、千葉事業所(千葉県市原市)において硫化リチウムの大型製造装置「Li2S 大型装置」の建設を決定したと発表した記者会見のことです。

 今回は2025年2月27日に開かれたこの記者会見のこぼれ話として、固体電解質の実用化で最大の課題である量産化の解決策としてプロセスインフォマティクス(PI)が役立つと思ったワケを紹介します。PIはITやデジタル技術を用いて製造プロセスを最適化する取り組みを指します。

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