テルモとオリンパスは、米国における医療用カテーテル製品の業務提携を拡大することで基本合意した。医療機器の世界最大市場である米国での成長が狙いで、米国の泌尿器分野では、両社間で初となる販売提携も開始する。
テルモは2015年4月6日、オリンパスと米国における医療用カテーテル製品の業務提携を拡大することで基本合意したと発表した。医療機器の世界最大市場である米国での成長が狙いで、米国の泌尿器分野では、両社間で初となる販売提携も開始する。
テルモとオリンパスは、2009年から共同で、胆管の内視鏡手術時に処置具を導くガイドワイヤーを開発・販売してきた。今回の提携により、テルモの製造するガイドワイヤーをテルモの米国子会社を通じてオリンパスの米国子会社へ供給することになる。オリンパスの米国子会社では、2015年5月から米国の泌尿器・内視鏡分野で、テルモ製品を順次販売する予定だ。。
今回の提携拡大により、テルモは2016年度に10億円規模の売り上げを見込んでいるという。なお、米国での心臓・末梢血管、脳血管分野のカテーテル製品は、テルモがこれまで通り単独で販売する。さらに今後両社では、提携による研究開発を通じた取り組みを進め、治療品質の改善と、幅広い分野での低侵襲手術の普及を目指すとしている。
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