カネカは、高い病変通過性を保持した末梢血管用PTAバルーンカテーテルを開発した。0.035インチのガイドワイヤーを使用できるRapid Exchange Typeで、バルーン部を細径化することで、より優れた病変通過性能を備えた。
カネカは2015年9月28日、テルモと共同で、高い病変通過性を保持した末梢血管用PTA(経皮経管血管形成術)バルーンカテーテルを開発したと発表した。8月に米国での販売承認を取得し、同社のグループ会社であるカネカメディックスを通じて、10月からテルモへの供給を開始する。
今回開発されたのは、0.035インチのガイドワイヤーを使用できるRapid Exchange TypeのPTAバルーンカテーテルとなる。Rapid Exchange Typeとは、カテーテルの先端部のみをガイドワイヤーが通る構造のことで、手技中にガイドワイヤーを抜去せずに、カテーテルを交換できる。
また、バルーン部を細径化することで、より優れた病変通過性能を備えたという。ラインアップは、バルーン径3.0〜12.0mm、バルーン長20〜200mmの計108サイズとなる。
同製品は、2013年4月にテルモと締結した、バルーンカテーテルに関する共同開発契約に基づき、開発された初の製品となる。今後は、テルモへの供給地域および供給製品・品種の順次拡大を予定しており、グローバル展開を図るとしている。
知的財産権情報を事業戦略策定に活用するには? 〜新規事業への参入を検討するための特許情報分析〜
“医療城下町”を作る静岡、「ファルマバレー構想」で中小企業を強力に支援
電子カルテにデータを自動入力、通信機能付きのバイタルサイン測定機器
電子カルテの手入力はもう不要!? 看護師の作業効率を高める「HRジョイント」
米国における泌尿器・消化器での医療用カテーテル製品の業務提携を拡大Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
医療機器の記事ランキング
コーナーリンク