ユニ・チャームは、経血を用いて女性のからだの状態を把握できる次世代ヘルスケアサービス「ソフィ FemScan」の試験運用を開始した。HPV検査に対応し、セルフケアの高度化を支援する。
ユニ・チャームは2025年11月19日、経血に含まれる生体情報を日常的な健康管理に活用する、次世代ヘルスケアサービス「ソフィ FemScan(フェムスキャン)」の試験運用を開始したと発表した。iLACと共同でサービス化を目指している。
経血には、血液だけでなく子宮内膜細胞や膣分泌液などが含まれ、ホルモンバランスと体調の変化を示す生体情報が多く含まれている。ソフィFemScanは、専用キットで経血を採取し、連携する専門分析機関で解析することで、HPV(ヒトパピローマウイルス)に関する検査結果をアプリで確認できる。自宅で簡単に婦人科疾患リスクの確認ができる点が特徴だ。
検査フローは、経血採取、転写シート送付、解析、アプリ通知という流れで構成される。通知内容は産科婦人科学の医師が監修しており、日常のセルフケアに役立てられる。ただし同サービスは子宮頸がんを診断するものではなく、日常的なリスク把握を目的としている。
試験運用の背景には、「ソフィ」ブランドが長年取り組んできた女性の体と心の変化への寄り添いがある。経血はこれまで日常的に活用されてこなかった生体情報であり、ソフィ FemScanはそのポテンシャルを引き出す取り組みとなる。ユニ・チャームは、女性が自身の体をより深く理解し、主体的に健康管理へ取り組める環境を整えることを目指す。
同社はサービス実現と普及に向けて、企業、大学や研究機関、医療機関など共創パートナーの募集も開始した。
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