大阪・関西万博に、音や映像だけでなく触覚や振動を送り合える装置を設置医療機器ニュース

NTTらは、2025年日本国際博覧会「大阪・関西万博」において、「ふれあう伝話」の設置を決定した。ふれあう伝話は、IOWNを活用して音や映像だけでなく、触覚や振動を送り合える装置だ。

» 2025年02月13日 15時00分 公開
[MONOist]

 NTTは2025年1月27日、2025年大阪・関西万博日本館事務局(日本館)、2025年大阪・関西万博シグニチャーパビリオンいのち動的平衡館(いのち動的平衡館)と共同で、2025年日本国際博覧会「大阪・関西万博」においてIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)を活用した「ふれあう伝話」を設置すると発表した。

キャプション 「ふれあう伝話」の使用イメージ[クリックで拡大] 出所:NTT

 ふれあう伝話は、音や映像に加えて触覚や振動を送り合い、離れた人の存在を感じるような体験ができる装置だ。NTTらは同万博に2種類のふれあう伝話を設置する。

 1つ目は、日本館と関西国際空港をつなぐ「ハイタッチでつなぐ」ふれあう伝話だ。APN(All-Photonics Network)の技術を用いて高速、大容量、低遅延の通信を可能とするサービス「All-Photonics Connect powered by IOWN」を活用し、日本館と関西国際空港の万博特設ブースを接続する。それぞれの場所に設置したふれあう伝話の映像モニターの両脇にある、丸い手のマークにハイタッチをすることで、初めて会った人同士の「つながる」コミュニケーションを創造する。

キャプション 「ハイタッチでつなぐ」ふれあう伝話イメージ[クリックで拡大] 出所:NTT

 2つ目は「いのち」ふれあう伝話で、APNを活用してNTTパビリオンといのち動的平衡館を接続する。NTTパビリオンといのち動的平衡館を訪れた来場者同士が、映像モニター前に置かれたテーブルに触れることで、触れる感覚を伝え合うことができる。NTTパビリオンでは、聴診器型のデバイスから自分の鼓動を一緒に送ることもできる。

キャプション 「いのち」ふれあう伝話イメージ[クリックで拡大] 出所:NTT

 IOWN構想とは、最先端の光技術などを利用して豊かな社会を創造するネットワーク基盤構想で、これまでのネットワークインフラでは困難だった高速大容量通信や膨大な計算リソースなどを提供できる。IOWN構想の1つにAPNがある。

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